2026年、企業ネットワークの世界で大きな潮目の変化が起きています。
セキュリティ大手のZscaler(ゼットスケーラー)が2025年11月に発表したサイバー脅威予測によると、2026年末までに大半の大企業がVPNを完全に廃止するか、レガシーシステム用途に限定して運用するようになると見込まれています(※1)。
この、ゼロトラストへの移行が加速する中、まさに「VPN廃止元年」とも呼べる状況が現実のものとなりつつあるのです。
(※1)https://www.zscaler.com/jp/press/cybersecurity-predictions-2026
実際、インターネットイニシアティブ(IIJ)が2024年11月に実施した「多店舗/多拠点企業ネットワーク実態調査」では、10拠点以上を持つ企業の実に68%がネットワークの再構築を計画中であることが明らかになりました(※2)。その背景には、53%もの企業が「事業に影響するネットワーク課題」を抱えているという深刻な現実があります。通信遅延による店舗運営への影響が48%、拠点展開への柔軟な対応の困難さが41%と、ネットワークが事業継続の足かせになっていることが明らかになりました。
(※2)https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2025/0214.html
さらに、セキュリティリスクの高まりも見過ごせません。警察庁のデータによると、ランサムウェア被害の侵入経路として、VPNやリモートデスクトップ経由が約60〜80%を占めているという事実が分かります(※3)。
VPNはその性質上、インターネットに一部が露出しており、セキュリティパッチの適用が不十分な場合、攻撃者にとって格好の標的となってしまいます。2025年上半期だけで国内のセキュリティインシデントは過去最多の1027件に達し(※4)、多店舗・多拠点企業のネットワーク担当者にとって、まさに待ったなしの状況です。
(※3)https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6kami/R06_kami_cyber_jousei.pdf
(※4)https://www.daj.jp/security_reports/49/
しかし、このような「VPN廃止」の大きな流れの中でも、ヤマハルーターを選択する企業が増えています。一見矛盾しているようですが、実はここにこそ、多拠点企業のネットワーク運用の本質が隠されています。
ヤマハルーターがSOHO市場で21年連続シェアNo.1を獲得し(※5)、累計400万台以上の出荷実績を持つ理由は、単なるスペックの高さではありません。それは、30年以上にわたって「止まらない通信」にこだわり続けてきた設計思想です。店舗や小規模拠点という、必ずしもIT環境が万全ではない「タフな現場」で、確実に動き続けることを追求してきた結果なのです。
(※5)https://www.yamaha.com/ja/news_release/2025/25073101/
特に多店舗ビジネスにおいては、ネットワークの停止が直接的に売上機会の損失につながります。POSシステムが使えない、クレジット決済ができない、本部との通信が途絶える、といった事態は1分1秒が勝負です。ヤマハルーターは、省スペースでハイパフォーマンス、そして高い耐久性を備えており、バックヤードの限られたスペースや温度変化の激しい環境でも安定稼働します。
さらに注目すべきは、ヤマハが提供するVPN機能の「セキュアな実装」です。
どんな道具でも言えることですが、VPN自体が問題なのではなく、「脆弱なVPN」が問題なのです。ヤマハは拠点間のVPN接続において、セキュリティパッチの迅速な提供と、堅牢な認証・暗号化機能を標準装備しています。ゼロトラストが理想であることは確かですが、実際にZscalerの調査でも81%の組織が2026年までにゼロトラスト導入を計画している一方で、現実には既存システムとの共存期間が必ず存在します。その移行期において、信頼性の高いVPNソリューションは依然として重要な役割を果たすのです。
ランシステムでは、このヤマハルーターの信頼性を活かした「RUN-VPNマネージドサービス」を提供しています。自遊空間を全国展開してきた多店舗運営のノウハウと、ヤマハの技術力を組み合わせることで、拠点間通信の安全性と安定性を両立させています。ネットワーク再構築をご検討中の企業様にとって、「今すぐ全てをゼロトラストに」という選択ではなく、「確実に動く基盤を維持しながら段階的に進化させる」という現実的なアプローチこそが、事業継続の鍵となるはずです。
68%の企業が直面するネットワーク再構築という課題。その解決策として、ヤマハソリューションがどのように貢献できるか、ぜひ一度ご相談ください。
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