こんにちは。ランシステムのヒロ田中です。
みなさん、日々の店舗運営や企業活動において、「ネットワークが遅くて業務が進まない」「VPNがよく切れる」といった社内からのクレームに頭を抱えていませんか? あるいは、日々ニュースを賑わすサイバー攻撃の脅威に対し、「うちの会社のVPNは本当に安全なのだろうか?」と漠然とした不安を抱いている情報システム担当者の方も多いのではないでしょうか。
「とりあえずVPNを入れているから大丈夫でしょ?」と思われているかもしれません。確かに、長年にわたりVPNはリモートアクセスの標準技術として重宝されてきました。しかし、私が日々の業務を通じて様々な市場動向やセキュリティリスクのデータを独自に収集・分析していく中で、その「常識」が今、企業の事業継続を脅かす重大なボトルネックへと変質しているという、背筋の凍るような現実が浮き彫りになってきました。
今回は、私が独自にまとめた最新のVPN市場の動向とセキュリティリスクのリアルな現状をネタに、従来型VPNの運用がなぜ限界を迎えているのか、そして、その課題を根本から解決し、コスト削減まで実現する次世代のマネージドVPN「Run-VPN」の実践的活用法について、たっぷりとお話ししたいと思います。
10兆円超へと急成長する市場の裏に潜む、深刻な「VPN格差」
現在、VPN市場は歴史的な大転換期を迎えています。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速やハイブリッドワークの定着を背景に、2025年のVPN全体市場規模は約10兆8,000億円(720億6,000万米ドル)に達すると予測されています。特にクラウドVPN分野は年平均23.4%という猛烈なスピードで急成長を続けており、アジア太平洋地域においても、中小企業のクラウド移行やデータ保護規制の強化によりセキュアな接続需要が激増しています。
さらに、総務省の最新データなどを掛け合わせて見ると、国内企業のテレワーク導入率は47.3%に達し、その中でVPN接続の利用率は38.1%と、依然として企業の屋台骨を支える主要なインフラであることがわかります。
しかし、ここで私たちが注目すべきは、企業規模によって生じている深刻な「セキュリティ格差」です。従業員1,000人以上の大企業におけるテレワーク実施率が36.7%なのに対し、20〜99人の中小企業ではわずか17.5%にとどまっています。大企業の約半分です。
なぜこのような格差が生まれるのでしょうか?その背景には、「IT人材の慢性的な不足」と、クラウド移行や拠点増加に伴う「管理負荷の爆発的な増大」という、現場に重くのしかかる課題があります。複雑なVPN設定や日々の脆弱性管理を担う専門エンジニアが不在の中小企業にとって、ネットワークインフラの維持はもはや自社だけでは限界に近づいているのです。

侵入経路の実に63%!あなたの会社の「裏口」、開いていませんか?
個人的に市場データを分析していて最も衝撃を受け、皆様に強くお伝えしたいのが、警察庁が発表しているサイバー空間をめぐる脅威情勢のデータです。
なんと、過去最多水準を記録しているランサムウェア被害において、感染経路の実に63%が「VPN機器からの侵入」なのです。「VPNを入れているから安心」という時代は、とうの昔に終わりました。企業のネットワークを守るための「鍵」であるはずのVPNが、実はハッカーたちにとって最も狙いやすい「裏口」になってしまっているという笑えない状況が起きています。
主な原因は、安易なID・パスワードの設定や、退職者のアカウントをそのままにしている「休眠アカウント(レガシーアカウント)」の放置です。さらに致命的なのが「セキュリティパッチ適用の遅れ」です。日々発表される脆弱性情報に対し、日々の業務に追われる中でパッチ適用が後回しになった、ほんのわずかなタイムラグを攻撃者は虎視眈々と狙っています。
最近では、データを暗号化せずに窃取だけを行い、公開を盾に金銭を要求する「ノーウェアランサム」という新手の脅威も台頭しています。被害組織の約3分の2が中小企業に集中しており、調査や復旧に1,000万円以上を要した組織は59%に達するなど、一度の被害が会社の存続を揺るがしかねない事態に陥っているのです。
情報システム担当者の悲鳴と、従来型VPNが抱える「3つの限界」
現代の高度な攻撃に対し、自社での従来型VPN運用は完全に技術的な限界を迎えています。具体的には大きく3つの課題があります。
第一に、「LotL(Living off the Land)戦術」への無力さです。これは攻撃者が侵入後、正規の管理ツールを悪用して活動する手口で、単なるウイルス検知機能を持たないVPNでは、その怪しい動きを察知することができません。
第二に、認証の死角です。二要素認証(MFA)が未導入のまま、IDとパスワードだけの運用を続けていることが、不正アクセスの直接的な原因となっています。
第三に、現場で最も深刻な「パフォーマンスの劣化」です。本社のVPN装置に全通信が集中する構造(ヘアピン通信)により、トラフィックがひっ迫し、通信速度が大幅に低下します。「Web会議の音声が途切れる」「システムが重くてファイルが開けない」といった社内からのクレーム対応に、情報システム担当者の疲弊は限界に達しています。セキュリティを強めれば利便性が落ち、利便性を取ればリスクが増える。このジレンマが業務のボトルネックになっていませんか?

ゼロトラスト時代の最適解「所有から利用へ」のパラダイムシフト
こうした従来型VPNの課題を解決するため、大企業を中心にネットワークアーキテクチャのトレンドは大きく変化しています。「すべての通信を信用しない」という前提に立つゼロトラスト(ZTNA)や、セキュリティ機能をクラウドで統合するSASE(Secure Access Service Edge)、そして拠点管理を効率化するSD-WANといった次世代技術への移行が進んでいます。
しかし、これらの素晴らしい新技術には「設定が極めて複雑である」という新たな壁が立ちはだかります。高度なセキュリティ機能を正しく使いこなすには専門的な知識が不可欠であり、多くの中小企業にとっては導入の大きな障壁となっています。
では、どうすればいいのか?その解決のヒントは、「管理を自社で抱え込まない」という戦略的決断にあります。ゼロトラスト時代において、ネットワークはもはや「自社で構築・所有するもの」から、「セキュアな成果として消費・利用するもの(Network-as-a-Service)」へと変化しました。運用のプロフェッショナルに一任することこそが、これからのネットワーク戦略における大正解なのです。
コストパフォーマンスの常識を覆す「Run-VPN」の圧倒的実力

「パッチ適用が追いつかない」「通信が遅い」「運用が複雑すぎる」——これらすべての課題に対する最適解として、私が自信を持っておすすめしたいのが、当社のマネージドVPNサービス「Run-VPN」です。
Run-VPNは、既存のインターネット接続を利用して、仮想的に専用線と同等の安全な暗号化通信環境を構築する洗練されたソリューションです。データセンター、お客様の各拠点、そしてモバイル端末のすべてを、のぞき見や改ざんを防止する強固な通信で安全に接続します。
私が個人的に非常に重要だと感じるのが、その圧倒的なコストパフォーマンスと導入の気軽さです。従来、拠点間を安全に繋ぐためにキャリアの専用線を引くには高額な初期費用とランニングコストが必要でした。しかし、Run-VPNなら、1拠点あたりの初期費用が6,000円から、月額費用も5,000円からと、中小企業の限られたIT予算内でも十分に導入可能な価格設定を実現しています。

さらに、導入時に必要なルーターは、専門知識を持つプロが難しい設定をすべて済ませた状態で【レンタル提供】されます。つまり、現場のスタッフは届いた機器を「設置するだけ」ですぐに使い始めることができるのです。多拠点展開の店舗間の通信はもちろん、外出先の営業スタッフや在宅勤務のテレワーク環境にもモバイルVPNで対応し、離れた家や事務所を「一つの大きな『安全なオフィス』」としてシームレスに繋ぎます。
「プロの監視」と「多要素認証」で守る、次世代のオフィス環境
Run-VPNの真の価値は、導入後の運用フェーズにあります。
オプションとしてご用意している「ネットワーク状態監視サービス」では、クラウド上に監視センターを構築し、各拠点のルーターのCPU使用率、メモリ、通信量などのリソース状態を定期的に収集してグラフ化します。私たちが24時間365日体制で通信状態を監視するため、トラブルの兆候を絶対に見逃しません。自社運用で最大のネックとなっていた「脆弱性の放置」という隙も、プロフェッショナルによる保守によって完全に解消されます。
さらに、セキュリティを盤石にするための強力な武器として「リモートアクセスVPNの多要素認証化ソリューション」もご提供しています。これはヤマハルーターとWatchGuard Cloud(YMS-VPN8)を連携させたもので、パソコンでVPNソフトを起動すると、自分のスマートフォンに認証通知が届き、そこで「承認」して初めてVPN接続が完了するという仕組みです。これにより、パスワード流出による不正アクセスを強固に防ぎます。
また、この仕組みの素晴らしい点は「ネットワーク構築はシステム部門が担当し、ユーザーのアカウント管理は総務部門が行う」といった、現場の運用に寄り添った役割分離が可能になることです。これにより、特定の担当者への業務集中を防ぎ、効率的な運用体制を構築できます。


技術と人で守る、ランシステムのワンストップサポート
テクノロジーの進化と市場環境の激変により、現代のビジネスには、インフラ、セキュリティ、そして現場のDXを統合的に最適化する視点が求められています。
私たちランシステムは、複合カフェ「自遊空間」を25年以上にわたり250店舗超展開してきた、現場のリアルなIT運用ノウハウを凝縮して持っています。現場が迷わず使えるシステムとは何か、運用でつまずくポイントはどこかを熟知しているからこそ、Run-VPNのような実践的で、お客様に運用の手間を一切かけさせないソリューションをご提供できるのです。
インフラを自社で所有・管理する負担から解放され、本来のビジネスの成長やDX業務にリソースを集中させる。そのための第一歩として、まずはインフラの専門家である私たちにお任せいただけませんか?

施設の無人化・省力化を実現する予約システム「Doretoru」から、強固なネットワーク基盤「Run-VPN」、そしてエンドポイントを守る「WithSecure Elements EPP」まで、全てのレイヤーをワンストップで統合し、貴社のビジョンに合わせた最適なシステム構成をトータルでコーディネートいたします。
運用負荷をゼロにし、大企業レベルの高度なセキュリティを導入したその日から手に入れる。次世代のネットワーク環境にご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Run-VPNの詳細・お問い合わせはこちら
働き方の多様化や多拠点展開が進む中、社内ネットワークのセキュリティ確保は経営上の最優先事項です。「Run-VPN」は、既存のインターネット回線上に仮想的な専用線を構築し、高価な専用線に匹敵する安全な通信環境を低コストで実現します。
拠点間通信の暗号化により、機密情報の漏えいリスクを最小限に抑えつつ、柔軟なリモートアクセス環境を整備することが可能です。強固なセキュリティ基盤の構築とコストパフォーマンスを両立する「Run-VPN」の導入を、貴社のITインフラ戦略の一部として検討してみてはいかがでしょうか。


